2011年1月21日金曜日

ネットで売れるもの 売れないもの 竹内 謙礼

ネットで売れるもの売れないもの―商品選びで成否の8割が決まる

【深読み】
思ってたのと違ってた。
個人がアフィリエイトやるのになにを選べばいいかなんて書いてある訳ないか。
すでにリアル店舗もってて、自分でHPを作成してネット販売するか、
それとも楽天とかに出店するかのはなしだった。
それはそれで題名とは合っているかもしれない。
最後まで読んでないけど。

【備忘】
・キーワードが明確だけど、どこで売っているのかわからない。
 ↑ソーラーシステムとか

超訳 ニーチェの言葉

超訳 ニーチェの言葉

【深読み】
考えて見れば、フレーズはちょこちょこと聞いたことあるど、
ニーチェの本は読んだことなかった気がする。
ちょっとぶつ切りになってるけど、そのぶん通勤時間でも読みやすかった。

この言葉の奥にあるものを感じ取れるくらいの読書力を持ちたいと思う。

「愛について」とかを読んでるとズーニーを思い出すのは、
ズーニーがニーチェレベルに達しているかもしれないからかもしれない。
思ってないのに使うのはなしか。違うことを受け入れる。

【備忘】
・たとえば、自分の良からぬ性質や癖、悪い行動を素直に打ち明けたように見える場合でさえ、そのことによってもっと悪い部分を隠してしまおうという虚栄心が働いていることがままあるからだ。
・語彙の少ない人は、考えも心の持ち方もがさつになるという具合にだ。

王城の護衛者 司馬遼太郎

新装版 王城の護衛者 (講談社文庫)

【深読み】
最後に誰に貸したのか忘れたのでまた買ってみた。これはぜんぜん惜しくない。
何回目だか忘れた。
繰り返し読むべき本ではある。
知識を入れる読書でなく、日常生活で生きていて忘れてしまう大事なことを思い出す読書。
あと何回生まれ変わったらこのレベルの人間になれるのかと考えると気が遠くなる。
親知らず抜いて痛いとか言ってる場合ではない。
とりあえずまただれにかこの本を貸そう。

【備忘】
・私は策は好まない。・・・これではまるで「政治」を放棄した態度ではないか。

チョコレートコスモス 恩田陸

チョコレートコスモス

【深読み】
演劇だろうがなんだろうがみんな抽象的なことを具体的に、自分のかなに取り込んで、理解して行こうとしてるんだよなと思う。
そして、その先にあるものがなんなのか理解したいと思って生きている。

自分と他人の境界なんて曖昧だという考察に共感してみる。

「大丈夫。私はまだ進化できる。」
最近、他人の成長欲がやけに気になるのは最近なにごとも停滞しているからかもしれないな。

ていうか演劇を見たくなった。四五年前の劇団四季以来見てないし。

【備忘】
・リアルな演技。そういう言葉自体が矛盾している、と巽はつねづね考えていた。
・何かに気を取られている時の携帯電話の着信音は、やたらと無粋で大きく響く。

食堂かたつむり 小川糸

食堂かたつむり (ポプラ文庫)

【深読み】
なし。なんとか賞をとったらしいので読んでみたけど、
普通だった。
「帰らぬ豚」には、うけたけどね。

【備忘】
・これもまた私の勝手な憶測だけれど、ウサギも、繋がれていることで逆に精神的に安心するのかもしれない。それは、束縛ではなく絆なのかもしれない。
・名前のつけられないいくつもの感情が、ぐーっと胸元にせり上がってくる。

2011年1月8日土曜日

2010年の傾向と2011年の対策

【2010年読んだ良書】
・ナラタージュ   
ナラタージュ (角川文庫)

主人公かわいすぎ。切なすぎ。いいなーこういうひと。この作家の頭の中を切り開いてどうなってるか見てみたい。

・夜のピクニック  
夜のピクニック (新潮文庫)

そういえばこれも高校生か。来年は集団で富士山というか辛い思いを共有して極限状態の人間性を露呈しよう

・現代の金融入門  
現代の金融入門 [新版] (ちくま新書)

学者ってすごいなっていう本。ほんとに未来が見えてるんだな。仕事としてはもっと深めたい。

【反省点】
①例えば島本理生の「ナラタージュ」はすごくよかったので、
 衝撃的すぎて、いつもなら図書館で借りるはずなのに、
 本屋でこの作家の別の本を大人買いしてしまった。
 で、結局、買った方はそうでもなかった。
 ていうかかうなら「ナラタージュ」だった。
 やっぱり、読んでみて面白いと思ったら、買うべきだと思ったら、買おう。
 本を買う基準は、家に置いておいてもいいレベルかどうか。
 内容を知っていたとしても買うべきものは買うべき。他人に貸したりできるしね。

②図書館にならんでるうちになんでこの本を読もうと思ったのか、
 どこで紹介されていたのかを忘れる。
 それでもおもしろければいいけど、つまらないとどうしようもない。
 ていうか教訓は、つまらない映画は途中で見るのをやめるって方が
 経済学上正しい。
 もしかしたら後ろのほうが面白いかもしれないけど、
 経験的に確率は高くないね。

日本の大問題が面白いほど解ける本 高橋洋一

日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)

【深読み】
あーこういうのよめなくなったなー
そういえばこのひとは高級官僚だったのに銭湯で財布盗んで捕まってたな。
でもあったまいい。しかも、数学科って感じ。
そのくらいゆるしてもいいんじゃねーと思う
そろそろみんなの党あたりで復活希望。

【備忘】
・実は公務員には雇用保険がありません。そもそも失業という概念がないのです。
・国が運営している今の雇用保険は、保険とは名ばかりで保険数理が使われていない、
・いま多くの国で法人税を下げているのは、ITや法の整備によって、個人資産や個人所得の制度の高い捕捉が可能になってきたからです。

波の上の魔術師 石田衣良

波のうえの魔術師 (文春文庫)

【要約】
新潟から出てきて東京で5年大学にかよい、就職浪人中の「おれ」が出会った「ジジイ」は投資家だった。
都銀に勝負を挑むという。

【深読み】
2回目。前は大学の時。
結構古い本なんだけど、最近の地合いもあってやけに面白い。
おもしろいのは空売りだから?
まぁ結論は、そらあ証取法違反だろって感じ。
そうか作家はここまで詳細に調べてるからすごくリアルに読めるのか。

みんなと同じことをしってはいけないっていう格言は、
「周囲に流されずただひとり別の道をいく、その勇気を持たなければ、とても成功はおぼつかない」
ってこと?
これとトレンドフォローは矛盾する。

【備忘】
・みんなお互いには目はあわせなかった。相手の目に映った自分を見るのが嫌なのだ。

重力ピエロ 伊坂幸太郎

重力ピエロ (新潮文庫)

【要約】
仙台市で起きる連続放火事件。過去を持つ兄弟が事件に挑み
兄が見つけた真実は・・・

【深読み】
遺伝子がどうこうとかいってる仕事だからこそ、
遺伝子で犯人がわかってしまうからこそ、
いっしょに過ごした時間とか、育ての親の愛情とかを否定するものではなく、
むしろ、全面的に公定される。
「何だよ、遺伝子、関係ねえじゃんか!」

ていうかオチが読める。
そこまで圧倒的ではない。ていうか設定の勝利?
あにも父とはつながってないとかそこまで深よみしてみたが、
そういうわけでもなかった。

【備忘】
・命名とはすなわち、願いをこめることと近いはずだからだ。
・八畳のワンルームマンション内で起きた偉業は、だれにも誉められない。
・「おまえが仮に法を犯しても、そこには何か理由があるんだ、と俺は信じるよ」
・何一つ商品を購入していないというのに店員が、「ありがとうございました」と挨拶をしてくれたので、私の胸は痛む。