2010年11月30日火曜日

タタド 小池昌代

タタド (新潮文庫)

【要約】
読書会ブログで紹介されていた川端康成文学賞作品。
(前半は)タタド海岸にまつわる、ごく平凡な中年の男女の話。
最後のいっこも中年の男女の話。
【深読み】
官能的って書いてたけどそうは思わなかった。
なにが言いたいのかわからない。
中年になるとわかる?(これは否定ではない)
理解。理解。理解。
最後の45文字は良かった。
なにが良かったのかは自分でもよくわからないけど。
文章を書く仕事をしてるところとか?
昔、小中学校とかを思い出して深読みするところとか?
補欠とか?
死んでも執着が消えない(むしろ大きくなりうる)のハンターハンターの念と同じ
【備忘】
・リビングのテーブルの下には、アーモンドがいくつもこぼれている。酔って誰かが散らかしたものか。それを見たスズコは、いくつか拾って口にいれた。
・死ねば、そのひとの執着は消えるか?否、それは、今度はタマヨにわずかにとりついたようである。
・おまえはただ、その絵を見て、印象を短い言葉でまとめればいい。情報はいらない。言葉がほしい。

名文どろぼう 竹内 政明

名文どろぼう (文春新書)

【要約】
本のみならず、新聞や雑誌などいろんな文章を読んでいると、
「おっ」っと思い、思わず付箋を付けてくなる、線を引きたくなる名文がある。
筆者は新聞記者という仕事がら、仕事半分と楽しみ半分で、その発見を記してきた。
その中から厳選された200あまりが書かれている。
【深読み】
なんかまじめに要約しようとすると、やけに堅苦しい文章になる。
いやでも、この企画はほんとにあり。
むしろ、このブログの「備忘」もそういう意味。
「備忘」のほうは、小説なら「気持ち」がににじみ出ている部分
啓発っぽいほんなら「なるほど」(今度自分の知識としてひけらかそう)が書いてある。
この本のは、後者がおおいかな。まぁあんまりまじめに読む本ではなかったので調度よかった。
うーん。やっぱり少なからず前後の文脈の解説は必要か。
【備忘】
・(パラリンピックで金メダルをとった選手の一言)
 生きてきた人生のなかで五番目にうれしい。子供が四人いるので。
・(英語のできない社長の最後の奇妙な一言)
 ワンプリーズ(ひとつ、よろしく)
・平日の午後、役所に電話したところ、秘書が出た。
 「局長と電話で話したいのですが」
 「局長はおりません」
 「午後は働かないのですか」
 「午後は出勤しません。働かないのは午前中です」
・ドリトル先生の物語で、先生の飼っている犬と豚がケンカをする。犬が罵っていった。
 「トンカツの生きたの!」
・たすからぬ病と知りしひと夜経てわれよりも妻の十年老いたり

2010年11月28日日曜日

聖女の救済 東野圭吾

聖女の救済

【要約】
東野圭吾は全部読む。
トリックは殺さないこと。
【深読み】
昔文章を読んでいて、難しいと感じるのは自分の能力不足だと思ってたとけど、
最近は開き直ってこの水準じゃだめだ、もっと読みやすくとか思う。
ミステリーでも犯人探しをしないほうがさくさく読める。
なのに最後にだまされたと感じるのはいいよね。
ていうかなんでそんなやつ好きかなーと思う。
【備忘】
・「ありそうな話です。ネット愛好家たちは、無名の個人から発信された情報が次第に大きく広がっていくことを歓迎しますからね」
・義孝は強烈な魅力を備えた男だった。自分の思いを伝えようとする時の表情は豊かで、その目には自信が漲っていた。他人から言葉を引き出す技術にも長けていた。彼と数分話しているだけで、自分までもが会話上手になったと錯覚してしまうほどだった。

塩狩峠 三浦 綾子

塩狩峠 (新潮文庫)

【要約】
読書会ブログで紹介されていた。
母と離れて暮らしたり、祖母・父が急死したり、
環境や生来の性格により悩み多き少年時代を過ごした信夫の一生。
最期はほんとに劇的。
【深読み】
主人公に感情移入してたので婚約破棄をされたことを喜んでしまった。
その理由が病気になったってことだったにもかかわらず。
やっぱり考え事を出来事として書いている。
それにしてもオチまでを引っ張りすぎでは?
【備忘】
・今の信夫にとって、吉川はひとつの良心の基準でもあった。
・岸本は気持ちの大きな男で、誰もが甘えたくなるようなふんいきを持っていた。
・ふじ子からの手紙はいっそう短くなって行った。それはちょうど、ふじ子の命が次第に残り少なくなっていくようなそんな心もとない感じであった。

兎の眼 灰谷健次郎

兎の眼 (角川文庫)

【要約】
姉がこの作家を好きで目には触れていたが、
代表作をはじめて読んだ。
制度のゆがみ的に虐げられたひとたちの子供は、
やはり虐げられてしまう。
その子達と新卒先生の一年間の奮闘。
【深読み】
子供の成長は小さければ小さいほど感動するかも。
しゃべらない子がしゃべったりとか。
学校の先生ってこんなにいい人たちだっけ?
努力して子供たちと通じあることができるなら、
こんなにおもしろい仕事はないと思う。
意味の分からない文章を読解できたときは、感動。
【備忘】
・埋立地と旧市内を結ぶ大橋までくると、子どもたちはひと息いれた。太っている芳吉は、はあはあいっている。

2010年11月15日月曜日

素人でも成功できる電子(ネット)出版―カネなし、コネなし、経験なしの 横山 直広

素人でも成功できる電子(ネット)出版―カネなし、コネなし、経験なしの

【要約】
ホリエモンのブログで紹介されてた。
マーケティングの基本だと思う。
【深読み】
ネットだからってことはそんなにない。個人でできるよってことくらいか。
【備忘】
・インターネットを利用するユーザーの目的の9割以上は、何かを調べるための利用、つまり情報収集だと言われています。
・ここで重要なのは、件数よりもその悩みの深さです。
・箇条書きの場合は、7つ以上のメリットを書くといいでしょう。人は7つ以上書いてあると「多い」と感じる習性があります。
・王道を否定することで、お客様は「なんで?」と気になって続きが読みたくなります。
・見込み客リストを取得するときに名字しか入力してもらわないのは、フルネームを入力することを嫌がる方が多いからです。

株式投資の裏技 JACK

株式投資の裏技 (Modern Alchemists Series No. 91)

【要約】
証券会社の担当仲良くなると儲けられることもあるし、
それはそんなに莫大な資金を用意しなくてもできることもある。
まえに読んだのと大体同じこと。
この投資法がなけらばわたしはこの本は書いてなかったとかところどころで言っている。
【深読み】
みんな自身なんてないんだよなー
みんな正攻法で儲からないと裏技とか読みたくなる。
投資信託とか債券買うとか定期を解約して、ボーナスも入金するとかいうといいらしい。
そこはまぁおいといても勉強しなきゃなとは思う。
【備忘】
・空売りできる公募増資に応募して、ディスカウント分の利益を確定させる。
・TOBを予測する。親子上場禁止だったら上場してる子会社とか。かつ親会社が現金を大量に保有してる。

蝉しぐれ 藤沢周平

蝉しぐれ (文春文庫)

【要約】
海坂藩の少年剣士の成長を描く。
現代の価値で考えれば、理不尽な社会制度。それをそのまま受け入れること。
その時代にそれ以外の選択肢があったのかといわれれば。そんなものは存在しない。
父親に、道場の先生に、みんないう。「はげめ」うーんありだ。
【深読み】
制約が多くて、タブーが多くて生きにくいのと、
自由ななかで成果をあげることができなく生きにくいのはどっちがつらい?
「一緒にいたかった」ってただそれだけ言うのに20年かかるとか。
成就しなさかげんとか。ありだよねー
正月には道場にいって形を見学して、餅を食べて帰るが、友達が名残惜しい。
そういえば中学校まではそんな生活をしてたなー
【備忘】
・突き刺すような視線は、文四郎の疲れを倍加させた。
・年来の友に頼まれたことは果たさねばならんし、それを取り上げてとやかく申すものがあれば、藤井宗蔵いつでも相手になる。
・嘘をついたわけではないが、これまでは何事も腹蔵なく打明けて来た逸平に、二つも隠し事をしたことが、今夜の曇り空のようにうっとうしく胸に被さってくるのを感じた。
・捨て科白を言えたのが気持ちよかった

僕が2ちゃんねるを捨てた理由

僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)

【要約】
2ちゃんねるを捨てた理由なんていう内容ではない。
ネットビジネス論ではあるかもしれない。
【深読み】
ひろゆきは論理的なのか?プログラマーだからそうなんだろうけど。
この文章は論理的なのか。よくわからん。やっぱひろゆきは動画でしょー
最後のほうでライターさんをひたすら「はげはげ」いうし、題名と内容があってないとかいっちゃうし。
なんでもありだよねー
あたりまえだけど、ひろゆきはネットの悪用にこころをいためていると思う。
サイバーエージェントはこれからだめだって書いてあったから、
株価を見たら経常利益200%増で縛上げしてた。
【備忘】
・なんでGREEが上場したのか理由を推察してみると、「今後ネット市場が悪くなる予感がするので、バブルが続いている今のうちに上場して価値を高めておこう」ということだけだと感じてしまうのです。
・ネットというものは雑誌であろうがテレビであろうが、やろうと思えば誰でも参入できる単なる手段。その手段を敵だと見ている時点で、たぶん物事の捉え方が間違っているのです。
・膨大な数のブログを運営する某ネット企業は、自社ブログの媒体価値を上げるために、バンバンお金を使って赤字をだしているという話です。そういったサイトが、今後どうなっていくのかは今のテレビを見ていればわかることでしょう。

民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論 大前 研一

民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論

【要約】
社会構造の変化により「神の見えざる手」に支配された経済学では未来は語れなくなった。
しかも「民の見える手」も限界に来ている。
でもそれは未来が暗いわけじゃない。やるべきことはいっぱいある。
需要は考えようによってはそこに存在する。
【深読み】
構成というかこのひとの考え方が論理的だからなのかすごく読みやすい。
どんどん頭に入ってくる。信者がいてもおかしくない。今週信者と遊ぶ予定。
企業参謀のイメージが強いし、参謀がいて戦国時代でそんなかで勝ち抜けとか言うのかと思ったら、
向う三軒両隣的なことも言ってて意外だった。
経済心理学とかまじ共感。ちゃんと勉強しなきゃと思う。
【備忘】
・当たり前のことだが、生鮮食品は腐る。このためスーパーでは肉や魚や野菜が古くなりかけたら、それをセントラルキッチンで調理して惣菜や弁当に再利用してロスを抑えている。
・今やカントリーリスクという言葉は死語になった。
・本当の霞ヶ関の埋蔵金は、霞ヶ関が独占していた「権限」なのである。
・高めの目標を達成しようとすれば当然、かなりの自助努力が要求される。しかし、そのほうが生活にリズムができて、張りのあるセカンドライフになるはずだ。そして、自助努力を続けるために必要なのが、一緒に練習したり競い合ったりする「仲間」と、努力の成果を披露することのできる「舞台」である。

2010年11月7日日曜日

秘密 東野圭吾

秘密 (文春文庫)

【要約】
交通事故により身体は娘で、精神は嫁になってしまった。
なんとか生きていくも、精神が分裂し、娘も出てきた。
自分はこの奇妙な親子3人の生活を気に入っていたのだけれども・・
【深読み】
2回目。ドラマ化ということで。
昔はこの展開する読みきれてなかったのか。
でも「オチ」に向けての矛盾点を探してしまったりする。
ていうか今回読んだらやけに主人公(父親)のいい人さ加減が気になる。
喧嘩の原因を考えて、結局自分を責めているところとか。いいなーこのひと。
男親が娘に対して思うようなことを。
しかも、娘は自分の妻!すごい構造だよね。
最終的な「展開」も、この父親だから受け入れることができたのかも。
【備忘】
・同じ職場で同じ仲間たつと同じ仕事をし続けていると、時々世界から取り残されたような気になることがある。そんな時にたとえ短い時間でも会社の外にでると、自分が今どこにいるのかを確認できるのだ。
・「だからよ」直子はわずかに微笑んだ。「そういう事情だったら、理屈抜きに運転手を恨めばよかった。悲しくなるたびに、怒りをぶつければよかった。わからないかもしれないけど、自分の置かれている境遇に耐えられそうにない時には、誰か恨みや憎しみをぶつけられる相手がほしいものなのよ」
・立ち去っていく彼女の脹ら脛を平介は見送った。

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 橘玲

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

【要約】
人間はやってもできない。ほとんどは遺伝で決まる。
自己啓発って自己暗示みたいなもんだ、そういう意味では効果はある。
だとして、生き抜くためには、自分の興味のある分野を追求しよう。
っていうある意味森永卓郎的な話だった。もりたくはむかつくけどこれはあり。
【深読み】
昔はこの作家の本が出るたびに買って読んでたけど、
そこまでいいとは思わなくなった。
共感的な意味で言ったら最近の方が共感してる気もするけど、
なんでかなー
すくなくともこんなに引用は多くなかった気がする。
やけに進化論的。勉強してるんだねってことはわかったけど、
それは読者の面白さではない。
【備忘】
・ぼくは子供の頃から、歌謡曲がなんで愛の歌ばかりなのか不思議で仕方がなかった。
・愛情や友情が支配する政治空間では「お前が何者なのか」が常に問われ、・・・。それに対して貨幣空間は、ありのままの「わたし」を受け入れてくれる。愛情や友情に不器用で社会に適応できなかったひとたちも、貨幣空間ならなんの問題もなく生きていける。なぜなら、「わたし」がだれかはどうでもいいことだから。

2010年11月5日金曜日

尖閣 衝突 YOUTUBE

UPLOADERのIDがセンゴクなのがうけた!

日本の尖閣 海上保安庁5



本当の尖閣 海上保安庁4