2010年11月15日月曜日

蝉しぐれ 藤沢周平

蝉しぐれ (文春文庫)

【要約】
海坂藩の少年剣士の成長を描く。
現代の価値で考えれば、理不尽な社会制度。それをそのまま受け入れること。
その時代にそれ以外の選択肢があったのかといわれれば。そんなものは存在しない。
父親に、道場の先生に、みんないう。「はげめ」うーんありだ。
【深読み】
制約が多くて、タブーが多くて生きにくいのと、
自由ななかで成果をあげることができなく生きにくいのはどっちがつらい?
「一緒にいたかった」ってただそれだけ言うのに20年かかるとか。
成就しなさかげんとか。ありだよねー
正月には道場にいって形を見学して、餅を食べて帰るが、友達が名残惜しい。
そういえば中学校まではそんな生活をしてたなー
【備忘】
・突き刺すような視線は、文四郎の疲れを倍加させた。
・年来の友に頼まれたことは果たさねばならんし、それを取り上げてとやかく申すものがあれば、藤井宗蔵いつでも相手になる。
・嘘をついたわけではないが、これまでは何事も腹蔵なく打明けて来た逸平に、二つも隠し事をしたことが、今夜の曇り空のようにうっとうしく胸に被さってくるのを感じた。
・捨て科白を言えたのが気持ちよかった

0 件のコメント:

コメントを投稿