典型的な戦中不幸話かと思ったけど、
下巻に続いてどうなるのか?
こんなことあったんだねーという話。
みんないいやつ。
自分以外のひとのことを考えている。
なのにうまくいかない。
むしろだからうまくいかない。
全体として統制が効いていない。
ひたすら反対して押し切られて、
結果自分の言うとおりになっても、
「それみたことか」なんて言わない父親。
つかれていても、
さっきの態度は愛想がわるかったかもしれないと
すぐ反省する娘。
奥田英朗に影響を与えたらしい作家。
なるほどいいコピーも存在する。
題名の意味はそうかそうやって育った子供はそうなるかー
NHK朝の連続TV小説っぽい。
【備忘】
・嘉恵だけでなく、これから米を研ぎ、飯を炊き、お菜をつくり、食べて、片付けるという、なにもかもが煩わしく、空しく、腹立たしかった。
・周一の手の離し方に、微妙な別れがたさがこめられていた。
・周一と真紀が会うというので、青年たちが掃除をしたという印象であった。男同士の優しさを感じた。
・滝川の家を辞し、井の頭線を明大前でおりるつもりで、逆方向に乗っている。
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