2010年12月25日土曜日

少女 湊かなえ

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

【要約】
「死」を悟りたい。人間の死ぬ瞬間を見てみたい。二人の少女は、
それぞれ、病院と老人ホームで「死」を体験するために、行動を開始する。
【深読み】
なんか人間関係をぐちゃぐちゃにすればいいわけではないと思う。
先に設定というか関連性を決め手からそれを小出しにしていくとこうなっていくのか。
うーん、子どもがうそついてるのまでは読めた。
というか題名は「少女」というより「死」に関わる言葉にすべきだろう。
「告白」が売れたっていうことを意識しすぎ。さすが出版不況。
でもこのネガティブは文章は好き。
【備忘】
・そんなこと、わたしがわかったところで、どうなるというのだろう。
・じめじめとした二人が、お互いの悩みを打ち明け合っていれば、次第に惹かれあうこともあるかもしれない。

日本経済の真実 辛坊治郎

日本経済の真実―ある日、この国は破産します

【深読み】
良書。新自由主義というか経済学の基本を押さえての実体経済の話。
このひとTVであんまり印象もなかったけど、すごく見直した。
経済的に正しいことと、政治的に正しいことが違っている場合には、
経済的に正しいことをすべきだと思う。すくなくとも不況の場合には。
【備忘】
・駐車場や不動産賃貸ビジネスなど別の収入があったりするために、シャッターをおろしたまま商店を放置してしまうのです。

邪魔 奥田英朗

邪魔(上) (講談社文庫)

邪魔(下) (講談社文庫)

【深読み】
小さな不正。それは、どこにでもあるから共感してしまうのか。
なんかやだなと思う。でも、こういうことあるなって思う。
そこからありえない方向に向かう時の想像力。
詳細描写にもやけに共感できるのは観察力。
確かに「小太りで異様に額がせまいひと」っているよね。
【備忘】
・念のため今度はボタンで番号をひとつひとつプッシュした。
・スーパーに勤める男たちは女が嫌いだろうな、と恭子は思う。
・年配なのに髪を三つ編みにした女が親しげに恭子の腕をつかんだ。

2010年12月20日月曜日

最悪 奥田英朗

最悪 (講談社文庫)


【要約】
元請けから無理を言われる製造業の底辺を担う下請け町工場の40親父。
カツアゲや工事現場荒らし、パチンコでその日暮らしの風来坊。
都銀に入ったものの腐敗した組織で最低上司のセクハラに悩むOL。
それぞれが人の良さにつけこまれたり、騙されたり、理不尽な扱いを受けたりしながら、
最低の生活を送っていた。が、事件が3人を結びつけ、展開はあらぬ方向へ・・・
【深読み】
日々生きていて、人の自己中さ加減とか、ずるさとか、まの悪さとか。
それが一辺におしかけてくるありえなさとか。
そういうのがいーっぱい書いてある。
それが面白いのは完全に他人ごとだから?
製造業のおっさんに感情移入をしたので、
やるべきことがいっぱいあってあーもうどうにかこの状態から逃げたいという感情にやけに共感。
うまい。最後までさらっといけた。
【備忘】
・小さい方の給湯室の客はお茶だけでいいことになっている。
・溜息が出た。死ぬのも生きるのも、全部いやだった。

マドンナ 奥田英朗

マドンナ (講談社文庫)


【要約】
40超えていわゆる大企業の課長になったひとの日常のちょっとしたこと。
20台の女に淡い感情を抱いたり、一匹狼になれないから憧れたり、
規模の小さい不正に悩んだり、女の上司にやりにくさを感じたり。
ありがちなことを、その時の感情を、だれでも共感できるようにコピーをおりまぜながら、詳細に書いている。
【深読み】
やっぱりすごい。書きたいのは「言葉」ではなく、その裏にある「感情」。
そしてそれを伝えるために完璧な「言葉」をひねり出してくる。
しかも隙を見せない上司が最後に見せる隙が「野球ファン」っていうのもツボを抑えている。
さすがにそこまでは、他人を気にしてないとは思うから。誇張なんだろうけど。
想像力のなさを書くためにわざと間違えたとを言わせるのとかあり。
【備忘】
・八つ当たり気味にケースを叩いたら金具で手を擦りむいた。
・連れられていくとき、部下たちの哀れむような視線を感じた。

東京物語 奥田英朗

東京物語 (集英社文庫)

【要約】
東京での青春。
上京してきた時の怯え、
慣れてきた頃の浮かれた話、
自分って仕事できるんじゃねとかいう驕り、
いつまでも実家に帰ってくるものだと思っている母親、
なんでもいう事を聞くと思ってるくだらないクライアント。
想い出せば、すべてが大切な青春だった。
【深読み】
東京に出てきた日の母親の行動に共感。たしかに風景を見ておきなさいとか意味分かんないこと言ってたなー
しかも上京して三ヶ月くらいはみんなが自分のことを見ていて、田舎者だって馬鹿にしてるんじゃないかと心配してた。
【備忘】
・クリスマス一色となった街路を、着飾ったカップルがいちゃつきながら歩いている。転ばねえかなと念力を送ってみた。
・エレベーターの中で靴の紐がほどけているのに気づいた。反射的にかがんだら壁に頭を打ちつけた。
・母がいなくなると久雄はやかんでお湯を沸かした。なんとなくそういうことをしてみたかったのだ。
・山手線が久雄を追い越して行った。
・久雄は歩幅を小さくした。あまり早く駅に着きたくなかった。

2010年12月11日土曜日

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 白石 一文

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上 (100周年書き下ろし)

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下 (100周年書き下ろし)


【要約】
この世界で生きていくことの苦悩。
ちゃんと生活したいとは思う。
でもたまに馬鹿馬鹿しくなる。仕事も妻もこの世界のすべてが。

【深読み】
社会の理不尽さ。そんななかで自分の仕事の正当化。まわりの分かってくれなさ。
ほんとにこんなにばかばかしいけど。
そう思ってた。なのに自分が癌になった瞬間「生きたい」と思ってしまう。
ふざけている。けど、陥りがちな思考。
たしかに題名の通り。殺すなら殺してくれ。

さすがに後半の生まれ変わりとかそういう展開はくどい。
ていうかカタカナはずるいし、読みにくい。

【備忘】
・結局、自分の本心を誰かに吐露するという行為そのものが無意味なのだ。その無意味さにどこかで気づくために人間は特定の相手に我が思いをぶつける。この世界では希望は絶望のために存在し、期待は諦めの球根にすぎない。
・物理的に暴力を振るったり振るわれたりするのと、言葉によって傷つけたり傷つけられたりするのは脳科学的にはほとんど同じなのだという。だとすれば、誰かの持つ才能や雰囲気というものも、そば近くで接していれば、一時的にまたは恒久的に転写されるのは自然だろう。
・僕は話の内容ではなく、取材班の仲間意識を鼓舞する言動に務めた。こういう場合は権柄ずくや理屈めいた説得のしかたが一番反感を買う。
・「ちょっと寄って行ってください。コーヒーくらい淹れますから」そこで僕はまたくしゃみをした。「ほら風邪引いちゃいますよ」「これはわざと」
・総理になることでたとえ収入が半減したとしても、または十分の一に激減したとしても、なり手が減ることは絶対にありません。
・ヨシダがお前より恵まれているように見えるのは、ただ、お前がヨシダではないからだよ。

贖罪 湊かなえ

贖罪 (ミステリ・フロンティア)

【要約】
「告白」の作者の2作目。
ある少女殺人事件の目撃者になった4人。
犯人は結局捕まらず、被害者の母に言われた「贖罪」を胸に生きていく。
事項直前に4人にふりかかる火の粉。その影には被害者の母。
しかも犯人は・・・。

【深読み】
要約ってなんのためにするのかなー
それをまず決めないと上のようなありがちな話になる。

文体でしゃべってるひとのイメージが浮かんでくる。
子供って自己中というか視野が狭いよね。その描写がうまい。入り込みすぎ。
いや自己中ってことが子供だってことかな。

この人の意思は、なんなんだろう。
むごたらしい事件を書きたいのか。

母親の無念というか忘れて欲しくないというか。
「償え、犯人を見つけろ。さもなくば報復する」
とかいう。うーん。そんなこといってたけど。
結局は自分が原因だったという構造?

1作目は、「なるべく悪意を埋め込んだ」といっていた。
しかも、おもしろかった。
なんで悪意がつまってるものがおもしろいのか。
共感しないわけではない。

【備忘】
・そうして、いち同僚として接してるうちに、この人は少し苦手かもしれない、と思うようになったのです。田辺教諭はわたしとよく似ていました。そして、わたしは自分が嫌いでした。

2010年11月30日火曜日

タタド 小池昌代

タタド (新潮文庫)

【要約】
読書会ブログで紹介されていた川端康成文学賞作品。
(前半は)タタド海岸にまつわる、ごく平凡な中年の男女の話。
最後のいっこも中年の男女の話。
【深読み】
官能的って書いてたけどそうは思わなかった。
なにが言いたいのかわからない。
中年になるとわかる?(これは否定ではない)
理解。理解。理解。
最後の45文字は良かった。
なにが良かったのかは自分でもよくわからないけど。
文章を書く仕事をしてるところとか?
昔、小中学校とかを思い出して深読みするところとか?
補欠とか?
死んでも執着が消えない(むしろ大きくなりうる)のハンターハンターの念と同じ
【備忘】
・リビングのテーブルの下には、アーモンドがいくつもこぼれている。酔って誰かが散らかしたものか。それを見たスズコは、いくつか拾って口にいれた。
・死ねば、そのひとの執着は消えるか?否、それは、今度はタマヨにわずかにとりついたようである。
・おまえはただ、その絵を見て、印象を短い言葉でまとめればいい。情報はいらない。言葉がほしい。

名文どろぼう 竹内 政明

名文どろぼう (文春新書)

【要約】
本のみならず、新聞や雑誌などいろんな文章を読んでいると、
「おっ」っと思い、思わず付箋を付けてくなる、線を引きたくなる名文がある。
筆者は新聞記者という仕事がら、仕事半分と楽しみ半分で、その発見を記してきた。
その中から厳選された200あまりが書かれている。
【深読み】
なんかまじめに要約しようとすると、やけに堅苦しい文章になる。
いやでも、この企画はほんとにあり。
むしろ、このブログの「備忘」もそういう意味。
「備忘」のほうは、小説なら「気持ち」がににじみ出ている部分
啓発っぽいほんなら「なるほど」(今度自分の知識としてひけらかそう)が書いてある。
この本のは、後者がおおいかな。まぁあんまりまじめに読む本ではなかったので調度よかった。
うーん。やっぱり少なからず前後の文脈の解説は必要か。
【備忘】
・(パラリンピックで金メダルをとった選手の一言)
 生きてきた人生のなかで五番目にうれしい。子供が四人いるので。
・(英語のできない社長の最後の奇妙な一言)
 ワンプリーズ(ひとつ、よろしく)
・平日の午後、役所に電話したところ、秘書が出た。
 「局長と電話で話したいのですが」
 「局長はおりません」
 「午後は働かないのですか」
 「午後は出勤しません。働かないのは午前中です」
・ドリトル先生の物語で、先生の飼っている犬と豚がケンカをする。犬が罵っていった。
 「トンカツの生きたの!」
・たすからぬ病と知りしひと夜経てわれよりも妻の十年老いたり

2010年11月28日日曜日

聖女の救済 東野圭吾

聖女の救済

【要約】
東野圭吾は全部読む。
トリックは殺さないこと。
【深読み】
昔文章を読んでいて、難しいと感じるのは自分の能力不足だと思ってたとけど、
最近は開き直ってこの水準じゃだめだ、もっと読みやすくとか思う。
ミステリーでも犯人探しをしないほうがさくさく読める。
なのに最後にだまされたと感じるのはいいよね。
ていうかなんでそんなやつ好きかなーと思う。
【備忘】
・「ありそうな話です。ネット愛好家たちは、無名の個人から発信された情報が次第に大きく広がっていくことを歓迎しますからね」
・義孝は強烈な魅力を備えた男だった。自分の思いを伝えようとする時の表情は豊かで、その目には自信が漲っていた。他人から言葉を引き出す技術にも長けていた。彼と数分話しているだけで、自分までもが会話上手になったと錯覚してしまうほどだった。

塩狩峠 三浦 綾子

塩狩峠 (新潮文庫)

【要約】
読書会ブログで紹介されていた。
母と離れて暮らしたり、祖母・父が急死したり、
環境や生来の性格により悩み多き少年時代を過ごした信夫の一生。
最期はほんとに劇的。
【深読み】
主人公に感情移入してたので婚約破棄をされたことを喜んでしまった。
その理由が病気になったってことだったにもかかわらず。
やっぱり考え事を出来事として書いている。
それにしてもオチまでを引っ張りすぎでは?
【備忘】
・今の信夫にとって、吉川はひとつの良心の基準でもあった。
・岸本は気持ちの大きな男で、誰もが甘えたくなるようなふんいきを持っていた。
・ふじ子からの手紙はいっそう短くなって行った。それはちょうど、ふじ子の命が次第に残り少なくなっていくようなそんな心もとない感じであった。

兎の眼 灰谷健次郎

兎の眼 (角川文庫)

【要約】
姉がこの作家を好きで目には触れていたが、
代表作をはじめて読んだ。
制度のゆがみ的に虐げられたひとたちの子供は、
やはり虐げられてしまう。
その子達と新卒先生の一年間の奮闘。
【深読み】
子供の成長は小さければ小さいほど感動するかも。
しゃべらない子がしゃべったりとか。
学校の先生ってこんなにいい人たちだっけ?
努力して子供たちと通じあることができるなら、
こんなにおもしろい仕事はないと思う。
意味の分からない文章を読解できたときは、感動。
【備忘】
・埋立地と旧市内を結ぶ大橋までくると、子どもたちはひと息いれた。太っている芳吉は、はあはあいっている。

2010年11月15日月曜日

素人でも成功できる電子(ネット)出版―カネなし、コネなし、経験なしの 横山 直広

素人でも成功できる電子(ネット)出版―カネなし、コネなし、経験なしの

【要約】
ホリエモンのブログで紹介されてた。
マーケティングの基本だと思う。
【深読み】
ネットだからってことはそんなにない。個人でできるよってことくらいか。
【備忘】
・インターネットを利用するユーザーの目的の9割以上は、何かを調べるための利用、つまり情報収集だと言われています。
・ここで重要なのは、件数よりもその悩みの深さです。
・箇条書きの場合は、7つ以上のメリットを書くといいでしょう。人は7つ以上書いてあると「多い」と感じる習性があります。
・王道を否定することで、お客様は「なんで?」と気になって続きが読みたくなります。
・見込み客リストを取得するときに名字しか入力してもらわないのは、フルネームを入力することを嫌がる方が多いからです。

株式投資の裏技 JACK

株式投資の裏技 (Modern Alchemists Series No. 91)

【要約】
証券会社の担当仲良くなると儲けられることもあるし、
それはそんなに莫大な資金を用意しなくてもできることもある。
まえに読んだのと大体同じこと。
この投資法がなけらばわたしはこの本は書いてなかったとかところどころで言っている。
【深読み】
みんな自身なんてないんだよなー
みんな正攻法で儲からないと裏技とか読みたくなる。
投資信託とか債券買うとか定期を解約して、ボーナスも入金するとかいうといいらしい。
そこはまぁおいといても勉強しなきゃなとは思う。
【備忘】
・空売りできる公募増資に応募して、ディスカウント分の利益を確定させる。
・TOBを予測する。親子上場禁止だったら上場してる子会社とか。かつ親会社が現金を大量に保有してる。

蝉しぐれ 藤沢周平

蝉しぐれ (文春文庫)

【要約】
海坂藩の少年剣士の成長を描く。
現代の価値で考えれば、理不尽な社会制度。それをそのまま受け入れること。
その時代にそれ以外の選択肢があったのかといわれれば。そんなものは存在しない。
父親に、道場の先生に、みんないう。「はげめ」うーんありだ。
【深読み】
制約が多くて、タブーが多くて生きにくいのと、
自由ななかで成果をあげることができなく生きにくいのはどっちがつらい?
「一緒にいたかった」ってただそれだけ言うのに20年かかるとか。
成就しなさかげんとか。ありだよねー
正月には道場にいって形を見学して、餅を食べて帰るが、友達が名残惜しい。
そういえば中学校まではそんな生活をしてたなー
【備忘】
・突き刺すような視線は、文四郎の疲れを倍加させた。
・年来の友に頼まれたことは果たさねばならんし、それを取り上げてとやかく申すものがあれば、藤井宗蔵いつでも相手になる。
・嘘をついたわけではないが、これまでは何事も腹蔵なく打明けて来た逸平に、二つも隠し事をしたことが、今夜の曇り空のようにうっとうしく胸に被さってくるのを感じた。
・捨て科白を言えたのが気持ちよかった

僕が2ちゃんねるを捨てた理由

僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)

【要約】
2ちゃんねるを捨てた理由なんていう内容ではない。
ネットビジネス論ではあるかもしれない。
【深読み】
ひろゆきは論理的なのか?プログラマーだからそうなんだろうけど。
この文章は論理的なのか。よくわからん。やっぱひろゆきは動画でしょー
最後のほうでライターさんをひたすら「はげはげ」いうし、題名と内容があってないとかいっちゃうし。
なんでもありだよねー
あたりまえだけど、ひろゆきはネットの悪用にこころをいためていると思う。
サイバーエージェントはこれからだめだって書いてあったから、
株価を見たら経常利益200%増で縛上げしてた。
【備忘】
・なんでGREEが上場したのか理由を推察してみると、「今後ネット市場が悪くなる予感がするので、バブルが続いている今のうちに上場して価値を高めておこう」ということだけだと感じてしまうのです。
・ネットというものは雑誌であろうがテレビであろうが、やろうと思えば誰でも参入できる単なる手段。その手段を敵だと見ている時点で、たぶん物事の捉え方が間違っているのです。
・膨大な数のブログを運営する某ネット企業は、自社ブログの媒体価値を上げるために、バンバンお金を使って赤字をだしているという話です。そういったサイトが、今後どうなっていくのかは今のテレビを見ていればわかることでしょう。

民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論 大前 研一

民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論

【要約】
社会構造の変化により「神の見えざる手」に支配された経済学では未来は語れなくなった。
しかも「民の見える手」も限界に来ている。
でもそれは未来が暗いわけじゃない。やるべきことはいっぱいある。
需要は考えようによってはそこに存在する。
【深読み】
構成というかこのひとの考え方が論理的だからなのかすごく読みやすい。
どんどん頭に入ってくる。信者がいてもおかしくない。今週信者と遊ぶ予定。
企業参謀のイメージが強いし、参謀がいて戦国時代でそんなかで勝ち抜けとか言うのかと思ったら、
向う三軒両隣的なことも言ってて意外だった。
経済心理学とかまじ共感。ちゃんと勉強しなきゃと思う。
【備忘】
・当たり前のことだが、生鮮食品は腐る。このためスーパーでは肉や魚や野菜が古くなりかけたら、それをセントラルキッチンで調理して惣菜や弁当に再利用してロスを抑えている。
・今やカントリーリスクという言葉は死語になった。
・本当の霞ヶ関の埋蔵金は、霞ヶ関が独占していた「権限」なのである。
・高めの目標を達成しようとすれば当然、かなりの自助努力が要求される。しかし、そのほうが生活にリズムができて、張りのあるセカンドライフになるはずだ。そして、自助努力を続けるために必要なのが、一緒に練習したり競い合ったりする「仲間」と、努力の成果を披露することのできる「舞台」である。

2010年11月7日日曜日

秘密 東野圭吾

秘密 (文春文庫)

【要約】
交通事故により身体は娘で、精神は嫁になってしまった。
なんとか生きていくも、精神が分裂し、娘も出てきた。
自分はこの奇妙な親子3人の生活を気に入っていたのだけれども・・
【深読み】
2回目。ドラマ化ということで。
昔はこの展開する読みきれてなかったのか。
でも「オチ」に向けての矛盾点を探してしまったりする。
ていうか今回読んだらやけに主人公(父親)のいい人さ加減が気になる。
喧嘩の原因を考えて、結局自分を責めているところとか。いいなーこのひと。
男親が娘に対して思うようなことを。
しかも、娘は自分の妻!すごい構造だよね。
最終的な「展開」も、この父親だから受け入れることができたのかも。
【備忘】
・同じ職場で同じ仲間たつと同じ仕事をし続けていると、時々世界から取り残されたような気になることがある。そんな時にたとえ短い時間でも会社の外にでると、自分が今どこにいるのかを確認できるのだ。
・「だからよ」直子はわずかに微笑んだ。「そういう事情だったら、理屈抜きに運転手を恨めばよかった。悲しくなるたびに、怒りをぶつければよかった。わからないかもしれないけど、自分の置かれている境遇に耐えられそうにない時には、誰か恨みや憎しみをぶつけられる相手がほしいものなのよ」
・立ち去っていく彼女の脹ら脛を平介は見送った。

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 橘玲

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

【要約】
人間はやってもできない。ほとんどは遺伝で決まる。
自己啓発って自己暗示みたいなもんだ、そういう意味では効果はある。
だとして、生き抜くためには、自分の興味のある分野を追求しよう。
っていうある意味森永卓郎的な話だった。もりたくはむかつくけどこれはあり。
【深読み】
昔はこの作家の本が出るたびに買って読んでたけど、
そこまでいいとは思わなくなった。
共感的な意味で言ったら最近の方が共感してる気もするけど、
なんでかなー
すくなくともこんなに引用は多くなかった気がする。
やけに進化論的。勉強してるんだねってことはわかったけど、
それは読者の面白さではない。
【備忘】
・ぼくは子供の頃から、歌謡曲がなんで愛の歌ばかりなのか不思議で仕方がなかった。
・愛情や友情が支配する政治空間では「お前が何者なのか」が常に問われ、・・・。それに対して貨幣空間は、ありのままの「わたし」を受け入れてくれる。愛情や友情に不器用で社会に適応できなかったひとたちも、貨幣空間ならなんの問題もなく生きていける。なぜなら、「わたし」がだれかはどうでもいいことだから。

2010年11月5日金曜日

尖閣 衝突 YOUTUBE

UPLOADERのIDがセンゴクなのがうけた!

日本の尖閣 海上保安庁5



本当の尖閣 海上保安庁4

2010年10月30日土曜日

使命と魂のリミット 東野圭吾

使命と魂のリミット (角川文庫)

いい。東野圭吾のなかでベスト5に入る。テーマは2つ。

すべてのことには理由があり、犯罪を犯す人にも理由はある。
もちろんだからといって全面的に許されるわけではないけど。
悪いことをする人が、そく悪いやつであるってことは短絡的過ぎることもある。
むしろその心の動きには共感できる。
このことを「罪を憎んで人を憎まず」って言ってる?

言葉では通じないことは、行動で示すしかない。
でもそのこと自体も言葉にすると軽くなる。
そうかだから思った。そのことを小説という言葉で表すことのできる東野圭吾はすごい。

【備忘】
・望は何もいわないが、マスクの下では唇を噛んでいるに違いなかった。
・「何だか、お見合いみたいだな」西園がそういい、有紀以外の三人が笑った。
・メールをチェックすると、同様の内容の文章が入っていた。ただし、ふだんの望からのメールには必ず一つか二つは入っている顔文字が、そこにはまったく含まれていなかった。
・望の顔が浮かんだ。それは泣き顔だった。振り払おうとしても、譲治の脳裏から消えることはなかった。

一握の砂 石川啄木

一握の砂 (朝日文庫)

千恵子抄の方が好きかなー
文学というか言葉それ自体を把握すること。
自分を天才だと思えるのはいい。
確かに受験で東京のおじさんちにいたとき、
新宿の新南口のバス乗り場に行ったらやけに落ち着いた。

【備忘】
・かの時にいいそびれたる 大切の言葉は今も 胸にのこれど
・君に似し姿を街に見る時の こころ躍りを あはれと思へ

2010年10月24日日曜日

ほったらかしで副収入月10万円増やすしくみ 時枝宗臣

ほったらかしで副収入を月10万円増やすしくみ

良書。これは買ってもいいレベル。本気でやるなら。
どのASPがいいとかそういう具体的なはなし。
内部リンクというか作家別のリンク集をつくるとかそういうことは
ある程度コンテンツが増えれば必要。
あとがきの最後の言葉が「心配いらないからね」なのが
リアル。周りからみたらなにをやってるのか全然わかんないんだろうなーと
【備忘】
・レビュー型アフィリエイトとは、A8ネットが提供しているA8バズに代表される、提携した企業が扱っている商品やサービスについて、その企業が提示している条件のもと、ブログに記事を書くだけで報酬がもらえるプログラムです。
・同じ10記事ならば、毎日1記事ずつ10日に分けて更新するほうが頻繁に巡回させるためには効果的です。
・基本的にテレビショッピングでヒット商品になると、インターネット通販でもヒット商品となります。
・販売元のページでキーワードを拾う
・ちょうどテレビを見ていたときに、総理大臣が突然辞任という臨時ニュースが流れたので、即座にブログ記事を書き、ニュースサイトにいちはやくトラックバックしたら、物凄いアクセスが集まったのです。

帰宅後1時間で月五万円稼ぐメルマガ・アフィリエイト 一瀬翔

帰宅後1時間で月5万円稼ぐメルマガ・アフィリエイト

いい加減飽きた。もういいよー
図書館で予約しすぎた。
日本語の使い方がなってないところが気になる。
不動産はアフィリエイトよりメルマガに向いてる気もする。
【備忘】
・メルマガを発行する上で、「あの人から買いたい!」と思われるようになれば、とても大きな成果を残すことができるようになるのです。
・今すぐ買いたくなるような魅力的なオフォーを付属させることができれば、売り上げは大きく跳ね上がるでしょう。

2010年10月20日水曜日

アフィリエイト最新実践テクニック 矢野きくの

売り上げを倍増させたアフィリエイト最新実践テクニック -OL・主婦もしっかり稼げるやさしいサイトの作り方

けっこう普通。備忘があったのはよかった。
【備忘】
・雑誌などに掲載されている大手企業の広告。これはプロが作っているものです。その広告から、言い回しや説明文の長さ、色遣いやフォント使いなど学べるものがたくさんあります。
・テレビショピングでは一定期間、同じ商品を連続して紹介することがあります。テレビショッピングで頻繁に放送されている商品をインターネットで検索してみようとする人、多いと思いませんか?

アフィリエイト「やり直し」講座 伊藤哲哉

アフィリエイト 「やり直し」講座―月10万円稼ぐ受講生が続出中!


アフィリエイトはフリーペーパーに似てる。
もちろんコンテンツが魅力的である必要があるけど、
それは必要条件であり、それだけで十分なわけではない。
コンテンツが魅力的だとしてもそっから買うかどうかはまた別のはなし。
それとも報復性の原理とかいっちゃうわけ。そういのは結構好き。

たしかに携帯端末自体はすごく有望だけど、
そのうちPCサイトをふつーに見れるようになるなら、
携帯サイトは有望ではない。

この本は読む価値あり。同作者の違うものの見ておこう。
【備忘】
・広告主のサイトは魅力的なものか。
・商品情報を掲載するときのポイントは「アフィリエイトサイトならでは」という情報ー体験談や感想などーを載せることです。
・(はてなや教えてgooなどの)質問は、サイトサイト閲覧者が知りたいことですからまさにニーズです。
・「画像やイラストを無料で配布しているサイトってYahoo!に登録されやすいんですよね。」

予測思考 南原竜樹

予測思考 市場を先読みする11のスキル

なんかヤンキーっぽいんだよな。
車が好きってよくわからん。機械をいじりたい?早く走りたい?
ていうかこの本を出版してる研修屋が嫌い。
立ち読みで終わるレベルの本だった。
【備忘】
・「結婚する人が減っている」という現象があるなら、そこから「結婚しない人が増えている」という増加を見つけ出すことで、その人たちが便利だと思うサービスを提供する方法を考えればよいのです。
・著者にとって出版社が便利だったのは、制作費を出して出版をしてくれるところと、広告や営業をしてくれる部分にメリットを感じていたわけです。

経済超入門 ニューズウィーク日本版編集部

ニューズウィーク日本版ペーパーバックス 経済超入門

そういえば大学のころこんなこと勉強したね。
そんなに熱心にやってた覚えはないけど、
さすがに一度勉強したことは入ってきやすい。
行動経済学はいいよね。
05年辺りによく本を見かけてたけど08年の金融危機で注目されだしたらし。
感覚的というか実践的だよね。理論化はその分難しい。
ジンバブエの失業率94%らしい!ありえない。
【備忘】
・近年では、好景気で労働者への需要が強いにもかかわらず賃金が上がりにくいという「上方」硬直性も指摘されている。
・マルクスは、資本主義的な生産が企業という組織で行われ、資本家と労働者の不等価交換によって資本蓄積が行われるメカニズムを明らかにしようとした。その結論は間違っているが、企業を対象とする経済分析としては重要である。
・PIGGSにすれば、「話が違う!」といいたいところだろう。自国通貨を廃止してEUの単一通貨ユーロを採用したのだから、ドイツと同じ金利で国債を発行できるはずだった。

2010年10月17日日曜日

アフェリエイト系 まとめ

【読む価値あり】
アフィリエイト「やり直し」講座 伊藤哲哉
アフィリエイト 「やり直し」講座―月10万円稼ぐ受講生が続出中!

ほったらかしで副収入月10万円増やすしくみ 時枝宗臣
ほったらかしで副収入を月10万円増やすしくみ

【普通】
アフィリエイト最新実践テクニック 矢野きくの
売り上げを倍増させたアフィリエイト最新実践テクニック -OL・主婦もしっかり稼げるやさしいサイトの作り方

帰宅後1時間で月五万円稼ぐメルマガ・アフィリエイト 一瀬翔
帰宅後1時間で月5万円稼ぐメルマガ・アフィリエイト

【意味なし】
困ったときのブログ 逆引きリファレンス
困ったときのブログ逆引きリファレンス

ネットで儲ける! ブログでアフィリエイト
ネットで儲ける!ブログでアフィリエイト

みなさん、さようなら 久保寺 健彦

みなさん、さようなら

結構あり。そういえば最近少年犯罪がどうとかいわなくなったね。
小説もマスコミも。ありふれすぎててもうねたにならないってことか?
これは多摩ニュータウンぐらいかなーちょっと違うかなー
基本的に知ってる土地に当てはめてイメージしたいし。
【備忘】
・気がつくと、手の中で缶ビールがつぶれていた。
・道路から聞こえるチェーンタイヤの音が時間の経過とともにだんだん柔らかくなった。店を出ると、構内はすっかり真っ白だった。
・おれは緒方の手を取った。気が変わらないうちにとあせっていた。

EXIT売却 勝間和代

EXIT 売却


全然期待してなかったけど、一気に読んでしまった。ウィルコムの話。
そう考えると2005年はいろいろ小説みたいなことが現実に起こってたのか。
このおばちゃんもひろゆき動画依頼結構わるくないんじゃないかと思っている。
業務レポートっぽいところはすっとばしてみたり。
ていうか普通の会社というか外資ってこんなスピードで仕事してるわけ?ありえない。
うちは七月からはじまった話をまだごねてますが(期限は10末)
やっぱりみんなで協力して成果をあげるのは泣ける。
やりたいことってこれなんだよなー
思ったけど、不動産もM&Aみたいなもんだ。財務と法務データを分析して売り買いを決める。
会社ならあとは人もか。宅建は落ちましたが。
【備忘】
・結局、旅に何を求めるのかなのだと思う。亜矢子にとって、好奇心や冒険心、スリルといったものは、仕事で十分に味わっているものだ。
・「一文字たりとも変える必要なし!」横で稲葉がパチパチと小さく拍手のふりをしたのが地味にうれしかった。
・予想通り。亜矢子はそそくさと電話を切った。土産は買って帰らないことに決定だ。
・電話は間違いなく豊島の家族だろう。少し離れた場所で、亜矢子には見せない笑顔で携帯電話に話しかけている豊島の横顔を眺めながら、亜矢子はピクリとも動かない自分の携帯を見つめていた。

クォンタム・ファミリーズ 東浩紀

クォンタム・ファミリーズ

お宅で頭良いとこういうのがかけるのか。
結構ぶつ切りで実験的かも。
途中で構成が分からなくなってやめる。
脳科学者の人(模擬?)が書評を書いてた。こういうの好きそう。
文学的要素もある。ていうかネガティブなだけかもしれないけど。
「ー」で会話をはじめるのはありか。
【備忘】
・ぼくは首を振って想像を締めだした。
・髪を掻きむしりながらモニタをチェックしていると、キッチンで鍋が吹きこぼれる蒸気音がしました。
・ぼくは嫉妬した。

不動産は値下がりする! 江副浩正

不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代 (中公新書ラクレ)

リクルートの人(創設者)の本。
ようは、「有限の資産である土地に対して人口が増えれば土地の値段は上がり続ける」
という土地神話の前提である、「土地は有限」というのは間違っている。
だって、埋め立てとか容積率の緩和とかあるし。
しかも人口は減少してるから土地の値段は下がる。
って3年前くらいの不動産プチバブルの時に言ってた本。
【備忘】
・駒場にもヒルズが誕生する可能性がある。
・東京都でも墨田区と江東区にまたがって、オフィスや倉庫ならばいいが集合住宅の建設は認めないというエリアがかなり広い範囲にわたってある。この地域も同様に集合住宅が建つと自治体の財政が悪化するからである。

不動産投資の学校[入門編] 日本ファイナンシャルアカデミー

知識ゼロでも大丈夫!基礎から応用までを体系的に学べる!不動産投資の学校[入門編]―「お金持ち大家さんになりたい!」と思ったら必ず読む本

図書館で借りた本の間に消しゴムのかすが目立つ。
みんあこれを読んで勉強してるんだなー
よくできてると思うし、基礎はこんな感じかなと思う。
ちょっとファイナンス理論的に書いてある。
あとはこれをもとにチェックリスト作って精緻化してく感じか。

【備忘】
・新築からある程度築年数が経ち、「物件価格は大きく下がったものの、家賃はそれほど下落してない」ポイントが、利回りが高水準になり、物件を買うのに適したタイミングということができます。
・年末などの通常引越しに適さない時期の入居希望者は気を付けたほうがいいでしょう。
・住居系物件はリフォーム費用がかさむのと、設備・間取りに流行がありますが、店舗はそのデメリットがありません。

2010年9月26日日曜日

そこまで言うか! ひろゆき×ホリエモン×勝間和代

そこまで言うか!

ひろゆきもいってたけど、動画みたいな本。
なぜか話がかみ合ってる。
ひろゆきが「効用」の言葉の意味を勝間に聞いてたのは、
わざとだろ?とか思ったけど、いや読者のためにやってるのか?とも思う。
ひろゆきの言葉は含蓄がある。いいね中大。
【備忘】
・基本的に、人間は短所しか覚えないんですよ。好きな人だったら、長所を覚えてくんですけど、好きじゃない人に対しては短所くらいしか覚えてないわけです。嫌われた時点で、長所をいくら増やしても短所がある限り、そのレッテルは変わらないんですよ。
・女性は働きたい時間ほど働けてないですし、男性は働きたい時間よりも多く働いているので、そのバランスをとろう、ということなんです。
・努力自体が賞賛されるってことですよね。薪を運んで本を読んでいた二宮金次郎が偉いという話があるじゃないですか。実際に彼が何の成果をあげたかは、みんな実は知らない。
・日本って基本的に外圧がないと変わらないと思うんですよね。もともと音楽配信もiTunesが出るまで、まったく変わらなかったし。たぶん僕が三木谷さんだったら、国外の薬会社いっぱい作って、そこから薬を送らせるっていう方法をとる。それなら、事実上薬はネットで購入できる。それで、「日本の会社だけ通信販売できないのって、おかしくね?」ってほうにもっていけばうまくいったと思います。

ガール 奥田英朗

ガール (講談社文庫)

2回目。いいね、有楽町帰りに交通会館で買ってしまった。
これは持ってていいレベル。ひとに勧めていいレベル。
好き嫌いはあるかもだけど。
それにしても女はめんどくさい。
ちっちゃい「ぁぃぅぇぉ」とかつかわなきゃいけないしなー
ちっちゃいのは「っ」だけで十分だ。
微笑ましい意地悪は見てて心地いい。
【備忘】
・「地鎮祭のときは、わたしが巫女をやりましょう」笑わせてもくれた。聖子は泣けた。裕子には向こう一年、酒を奢ろうと思った。
・マンションかー。ゆかりは深くため息をついた。欲しいのに、買いたくない。この気持ちに、深く立ち入りたくない。
・お光もいくの?とも思ったが、歓迎する態度を示した。自分と千恵が最年長にならなくて済むのはいいことだ。
・「おかあさんが作るのと、どっちがおいしい?」少し困らせてやる。「どっちも」祐平は目を合わせないで答えた。

クリックしたら、こうなった 多田文明

クリックしたら、こうなった

なんだこのひとは、素直なのか?バカなのか?
仕事だからやってるのか?
やけに好感が持てる。
文明銀行ってうけるね。
「3cm四方の小さな機器の販売」はどっかできいたことあるねー
【備忘】
・ネット上における取り引きは法律上、通信販売の項目にあたり、無条件で契約の解除ができるクーリングオフ制度が適用されない

月5万円をコツコツ稼ぐらくらく株式投資術 JACK

元手50万円から始める! 月5万円をコツコツ稼ぐらくらく株式投資術

端株(単位株1000の株を1株のみ持ってても優待が受けられる)
とかいいかなーと思ったけど、
25円と6ヶ月のコストをかけて、500円の利益を上げるのは
考えて見るとだるい。
完全制度的なゆがみだし戦略を考えるのは面白いよね。
この人のぐるナビのIPOの手法は確認したい。
証券会社の担当と仲良くなるのはありなのかなー
まだそのフェーズではないけど。だったら友達でもいいか
転換社債とかめっちゃ有利な商品だよね。
【備忘】
・投資信託を解約するときの理由は、「車の購入・買い替え」が一番好かれると証券会社の担当者が言っていました。
・公募株で儲ける手法は、信用売りできる銘柄に限ります。
・なぜか年末ラスト5日は上昇する

2010年9月15日水曜日

きみが選んだ死刑のスイッチ 森達也

きみが選んだ死刑のスイッチ (よりみちパン!セ)

中学生の公民かと思いきや
死刑廃止論者の話だった。
なるほど知らないこともある。
確かに自分が当事者ならぶっ殺したくなるだろう。
厳罰化はその感情を大切にするってことか。
それはそれでありなんじゃね。
論理的にいくらその時点で正確に決めたとしても
世界は変わって法律は変わらないから。
そうそうメディアは知るためというより考えるために存在する。
【備忘】
・世界中の多くの国では、メディアにおける推定無罪原則は、かなり厳格に守られている。
・河野さんは、実際の犯人であるオウム真理教の教祖である麻原彰晃に対して、ずっと「麻原さん」と呼んでいた。
 憎むべき犯人であるはずなのに、なぜ「さん」を付けるのですか?と聞かれるたびに河野さんは、「まだ裁判中で事件に関与したかどうかははっきりしていないのだから、私は『さん』を付けます」と答えていた。
・だからメディアに接しながら、いつも考える癖をつけよう。
・つまり死刑囚は「死んで」お詫びをするのではなく、「殺されて」お詫びしなければならないのだ。

行かずに死ねるか! 石田ゆうすけ

行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅 (幻冬舎文庫)

自転車世界一周というか大陸横断。7年半。
このひと文章上手い。
作詞の才能ある。
やっぱ途上国にいきたいなー
とアメリカ行きの飛行機で思う。
いいのはティカルとモニュメントバレーだってさ。
【備忘】
・マラリアだろうか。予防薬は飲んでいない。短期の旅ならまだしも、必然的に長期となる自転車旅行では、薬の副作用による視力低下をとるか、マラリアをとるかが難しい選択になる。
・空がうっすらと白み始めていた。世界が静かに変わっていく様子を、ぼくはしばらく見つめていた。

容疑者Xの献身 東野圭吾

容疑者Xの献身 (文春文庫)

四回目。
そのくらい読む価値はあり。
後半だけ読んでも泣ける。
やっぱいいと思うところは同じところ。

【備忘】
・自分が守らねばならない、と石神は改めて思った。自分のような人間がこの美しい女性と密接な関わりを持てることなど、今後一切ないに違いないのだ。今こそすべての知恵と力を総動員して、彼女たちに災いが訪れるのを阻止しなければならない。
・石神からの電話だと分かっている口調だった。そのことが彼は何となく嬉しかった。

リトル・バイ・リトル 島本理生

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

なんだっけ。わすれた。
青春を描いたっていうんだ。
青春ってこんなに無防備だったかなー
スキを見せないといけないのかなー

【備忘】
・昼は食べたのかと訊かれたので、まだ食べていないと嘘をつくと、彼は自分もだと言って近所のカレー屋に入って二人でカレーを食べた。
・自分一人が目覚めていることを頼りなく思う感情がゆっくりと押し寄せてくる、その一方で、このまま彼がずっと目を覚まさないように願う気持ちもあって混乱した。

ガリレオの苦悩 東野圭吾

ガリレオの苦悩

そういえばガリレオは福山雅治のイメージが強すぎて、わざとはずしてたけど、容疑者Xがよすぎてちゃんと
読めるようになったねー。
まぁ容疑者Xを超えるのはもう無理なんじゃないかと思う。
あれ以上は存在しなくね?
【備忘】
・自分から場を盛り上げるのは得意ではなさそうだった。そのかわり、雰囲気に溶け込めずにいる客に対する目配りにはすばらしいものがあった。
・神秘的なものを否定するのが科学の目的じゃない。彼女は振り子によって、自分自身の心と対話している。