2011年4月23日土曜日

恋の姿勢で 山田太一

恋の姿勢で

中古価格
¥1から
(2011/4/23 16:19時点)




なんかどの瞬間から好きになったのかわからなかったけど、
まぁ普通はそういうもんか。
選挙カーうるさい。
老人がよけいなことをしやがって。

【備忘】
・反対方向の廊下を指した。そっちへ歩いた。そういう民の動きを、男の目が見ているのがわかった。
・「泣いちゃうの?」と津山が見ている。「目が泣いてるだけ」
・五分おくれは少しありきたりだったけど一刻も早く男に会いたい女は、六分も七分も待てなかった。

夜明けの街で 東野圭吾

夜明けの街で (角川文庫)

中古価格
¥1から
(2011/4/23 16:18時点)




登場人物の数から考えて結論はそれしかありえない。
誤解してるってことまではわかったけど。
大学教授なんでもありだな的でもあるけど。
スキー場まで来てくるのもうれしい。

KAGEROU 斎藤智裕

KAGEROU

中古価格
¥119から
(2011/4/23 16:17時点)




大人ってやだなーっていう本。
マーケティングに成功してしまった。(きっとこういう手法があるんだろう
作者が悪いわけではない。
むしろ作家になるために仕事やめてとか、ある意味根性あけど。
命とはなにか、人間とはなにかなんてなにも考えてない。
そもそもなんでKAGEROU?
41のおっさんはどんなに不幸でもこんな喋り方はしない。
いってることが飛躍してる。
最後に脳を移植するっていう判断はだれがしたんだ?
なぞも多い。

【備忘】
・アカネの表情がパッと明るくなるのが暗がりの中でもわかった。

実戦空売りトレード 西村剛

実戦 空売りトレード (アスカビジネス)

中古価格
¥201から
(2011/4/23 16:15時点)




空売り本。ふーん。ちょこちょこ得たもの。
売りなのか買いなのかは基本的に全体の方向しだいなんだろうけど、
個人得意不得意がある気がする。
買いから入って負けまくりのひとは、
完全に売り方になったらもうかるんじゃね。
原理的には説明できないけど。全然。
確かに財務担当取締役の辞任、監査法人の変更はやばすぎる要因。

【備忘】
・企業の株を買う際に、社長の考え方に惚れたと思って株式を買う投資家も存在します。 ただ、そのように投資家に対するプレゼンテーションが上手な社長の会社は、その企業の実態よりも大きくかけ離れて割高な株価水準であることが多いのです。
・ただ、増資を行おうにも株価が倒産リスクを織り込む水準にまで下落していたら、調達できる金額にも限界があります。そうなると、株価を上げるために何か話題性のあるニュースを提供しなくてはいけません。
・そのような状態にもかかわらず有利子負債の返済によりキャッシュフローがマイナスになっている場合は要注意です。銀行が融資を引き上げている可能性があります。

2011年4月16日土曜日

世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち マイケル・ルイス

世紀の空売り

面白い。結論が見えてるのに。
いや見えてるからこその面白さ。
こいつばかだなーっていう神の視点で見れる。
それにしてもこんなにバカなんて信じられないけど、
投資銀行だって結構適当にやってるもんだね。

格付け機関は投資銀行に就職できないやつが就職するってのは、
確かにその通りか。そしたら裏を書くのなんてできて当たり前か。

【備忘】
・それに、どこまでが肉体的な制約で、どこからが精神的な制約なのか、見極めるのもむずかしかった。
・その並はずれた集中力を、バーリは、対人関係に興味がないことの見返りだと考えた。
・債券市場のほうは、おもに機関投資家によって成り立っていたので、株式市場のような大衆型の政治的圧力にさらされなかった。株式市場をはるかにしのぐ規模にまで発展しながら、きびしい規制を免れていたということだ。
・定収入の人たちには普通の金利が支払えないことを承知の上で、貸しては釣り金利を提示して、ローンを組ませていた。そのねらいは、釣り金利の期間が終わったとき、借り換えをせざるを得ないようにして、もう一度手数料を巻き上げることだったんだ。」
・ファンドの設立時に出資してくれたゴッサム・キャピタルには、礼も言われていないのに「どういたしまして」とだけ書いたEメールを送った。

貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント 北村慶

貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵


【備忘】
・我が国最初の住宅ローンは、1962年に大和ハウス工業が「羽曳野ネオポリス」の分譲にあたり、当時の住友銀行と共同開発した「住宅サービスプラン」というものなのです。

君を見上げて 山田太一

君を見上げて (新潮文庫)


163センチの高野と182センチの小坂。
もちろん163センチが男。
なぜか気があう。

主題じゃないかもしれないけど、
高野がいままで感情的であることを避けてきて、
なんとうすっぺらい人生なんだと苦悩することに共感。
というかなんでもいいから感動したい病。

なるほどハイヒールはここからくるのか。
というかそんなに種類があるわけじゃないってこと?
とりあえずこの作家も全作よもう。

【備忘】
・こんな風に抱かれることばかり考えて瑛子を求めていては、彼女が電話をしてくるわけがない、と非科学的な反省をして、裸体の瑛子など想像しないように努めた。
・「よかったら金曜の夜か土曜の午後にでもどうかと思って電話しました。」勿論早いほうだ。

苦役列車 西村賢太

苦役列車


私小説とかありかー
さすがにはずかしすぎるけど。
まぁやってることにはすごく共感できる。
飯場であった仲間らしき感じになることになった同級生と
その彼女の会話を聞いている姿。

ふたりがただ会話をしているだけなのに
すごく憎しみがこもっている。
「ええーっ、そんなことないよぉー」とかの書き方なのか?

べつに主人公と作者の間に距離があるとは思わなかったけど、
自分をネガティブにどういう人間であるかを分析していることに
共感する。

「二の句が継げぬ」とか書けばいいのか。
語彙は多い。でもそれは小説の本質とはなんの関係もない気がするけどなー

【備忘】
・何年か前に偏頭痛の為に通っていた際、そこはわりと煩雑な検査もせずに数種類の薬を処方してくれた記憶があった。
 彼のように余計な検査をされて重篤な病巣が見つかり、死に至る入院の運びになるのを恐れている者にとっては、実に有難い医療機関でもある。

影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか ロバート・B・チャルディーニ

影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか


【備忘】
・このやり方は、承諾してもらうための本当の理由を述べるのではなく、「ので」という単語は使うものの、それに言わずもがなの内容を付け加えるものでした。
・同様に、レストランでも、キャンディーやミントを添えて客に勘定書を渡すだけで、チップの額がかなり増えることが分かっれきました。

藍より青く 戦後ニッポンを読む 山田太一

藍より青く〈上〉戦後ニッポンを読む


藍より青く〈下〉戦後ニッポンを読む


典型的な戦中不幸話かと思ったけど、
下巻に続いてどうなるのか?
こんなことあったんだねーという話。

みんないいやつ。
自分以外のひとのことを考えている。
なのにうまくいかない。
むしろだからうまくいかない。
全体として統制が効いていない。

ひたすら反対して押し切られて、
結果自分の言うとおりになっても、
「それみたことか」なんて言わない父親。

つかれていても、
さっきの態度は愛想がわるかったかもしれないと
すぐ反省する娘。

奥田英朗に影響を与えたらしい作家。
なるほどいいコピーも存在する。

題名の意味はそうかそうやって育った子供はそうなるかー
NHK朝の連続TV小説っぽい。

【備忘】
・嘉恵だけでなく、これから米を研ぎ、飯を炊き、お菜をつくり、食べて、片付けるという、なにもかもが煩わしく、空しく、腹立たしかった。
・周一の手の離し方に、微妙な別れがたさがこめられていた。
・周一と真紀が会うというので、青年たちが掃除をしたという印象であった。男同士の優しさを感じた。
・滝川の家を辞し、井の頭線を明大前でおりるつもりで、逆方向に乗っている。