
【要約】
交通事故により身体は娘で、精神は嫁になってしまった。
なんとか生きていくも、精神が分裂し、娘も出てきた。
自分はこの奇妙な親子3人の生活を気に入っていたのだけれども・・
【深読み】
2回目。ドラマ化ということで。
昔はこの展開する読みきれてなかったのか。
でも「オチ」に向けての矛盾点を探してしまったりする。
ていうか今回読んだらやけに主人公(父親)のいい人さ加減が気になる。
喧嘩の原因を考えて、結局自分を責めているところとか。いいなーこのひと。
男親が娘に対して思うようなことを。
しかも、娘は自分の妻!すごい構造だよね。
最終的な「展開」も、この父親だから受け入れることができたのかも。
【備忘】
・同じ職場で同じ仲間たつと同じ仕事をし続けていると、時々世界から取り残されたような気になることがある。そんな時にたとえ短い時間でも会社の外にでると、自分が今どこにいるのかを確認できるのだ。
・「だからよ」直子はわずかに微笑んだ。「そういう事情だったら、理屈抜きに運転手を恨めばよかった。悲しくなるたびに、怒りをぶつければよかった。わからないかもしれないけど、自分の置かれている境遇に耐えられそうにない時には、誰か恨みや憎しみをぶつけられる相手がほしいものなのよ」
・立ち去っていく彼女の脹ら脛を平介は見送った。
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