

【要約】
この世界で生きていくことの苦悩。
ちゃんと生活したいとは思う。
でもたまに馬鹿馬鹿しくなる。仕事も妻もこの世界のすべてが。
【深読み】
社会の理不尽さ。そんななかで自分の仕事の正当化。まわりの分かってくれなさ。
ほんとにこんなにばかばかしいけど。
そう思ってた。なのに自分が癌になった瞬間「生きたい」と思ってしまう。
ふざけている。けど、陥りがちな思考。
たしかに題名の通り。殺すなら殺してくれ。
さすがに後半の生まれ変わりとかそういう展開はくどい。
ていうかカタカナはずるいし、読みにくい。
【備忘】
・結局、自分の本心を誰かに吐露するという行為そのものが無意味なのだ。その無意味さにどこかで気づくために人間は特定の相手に我が思いをぶつける。この世界では希望は絶望のために存在し、期待は諦めの球根にすぎない。
・物理的に暴力を振るったり振るわれたりするのと、言葉によって傷つけたり傷つけられたりするのは脳科学的にはほとんど同じなのだという。だとすれば、誰かの持つ才能や雰囲気というものも、そば近くで接していれば、一時的にまたは恒久的に転写されるのは自然だろう。
・僕は話の内容ではなく、取材班の仲間意識を鼓舞する言動に務めた。こういう場合は権柄ずくや理屈めいた説得のしかたが一番反感を買う。
・「ちょっと寄って行ってください。コーヒーくらい淹れますから」そこで僕はまたくしゃみをした。「ほら風邪引いちゃいますよ」「これはわざと」
・総理になることでたとえ収入が半減したとしても、または十分の一に激減したとしても、なり手が減ることは絶対にありません。
・ヨシダがお前より恵まれているように見えるのは、ただ、お前がヨシダではないからだよ。
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