2010年9月15日水曜日

きみが選んだ死刑のスイッチ 森達也

きみが選んだ死刑のスイッチ (よりみちパン!セ)

中学生の公民かと思いきや
死刑廃止論者の話だった。
なるほど知らないこともある。
確かに自分が当事者ならぶっ殺したくなるだろう。
厳罰化はその感情を大切にするってことか。
それはそれでありなんじゃね。
論理的にいくらその時点で正確に決めたとしても
世界は変わって法律は変わらないから。
そうそうメディアは知るためというより考えるために存在する。
【備忘】
・世界中の多くの国では、メディアにおける推定無罪原則は、かなり厳格に守られている。
・河野さんは、実際の犯人であるオウム真理教の教祖である麻原彰晃に対して、ずっと「麻原さん」と呼んでいた。
 憎むべき犯人であるはずなのに、なぜ「さん」を付けるのですか?と聞かれるたびに河野さんは、「まだ裁判中で事件に関与したかどうかははっきりしていないのだから、私は『さん』を付けます」と答えていた。
・だからメディアに接しながら、いつも考える癖をつけよう。
・つまり死刑囚は「死んで」お詫びをするのではなく、「殺されて」お詫びしなければならないのだ。