2010年8月6日金曜日

赤い指 東野圭吾

赤い指 (講談社文庫)


人は低きに流れる。
自分の弱さのため、他人の導く悪の道を歩いてはいけない。
アリストテレスに怒られる。
いや、自分の弱さに負けてはいけない。
それはほんとに自分がよしと思ってやっていることなのか。
そして、傍から見ると薄情に見えることだって、せつな過ぎる約束のため。
やっぱ。東野圭吾も全部読む必要がある。

【備忘】
・昭夫はそのまま突っ伏し、畳に額をこすちつけた。涙がとめどなく溢れた。
古い畳の匂いがした。
・ぼけたふりをしたって、ぼけ老人の気持ちなんてわかるはずがないからな。
ただ、自分がどんなふうにぼけた夫に接したか、客観的に振り返ることはできたかもしれない。